マツダが最大7人乗りの新型SUV「CX-8」を投入するのは

マツダが最大7人乗りの新型SUV「CX-8」を投入するのは、国内市場でミニバンからSUVへの乗り換えの動きが広がりつつあるためだ。今年1~6月の登録車の車名別新車販売でみると、上位30車種のうちミニバンが9車種だったのに対し、SUVは5車種が食い込んだ。メーカー間でデザインが似ているミニバンを手放し、デザイン重視のSUVに移行する流れが強まりつつあるためで、マツダは、多人数乗りSUVの需要も見込めると判断した。

 「ミニバンに代わる新たな市場の創造に挑戦する」。マツダの小飼雅道社長は、14日のCX-8の発表会でこうアピールした。今年度中にミニバンから撤退するマツダは、現在展開する「ビアンテ」は9月中に、「プレマシー」は年度内に生産を終える予定。ミニバンに代わる多人数モデルとして設定したのがCX-8で、既存のミニバン所有者の需要を掘り起こすのが狙いだ。

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 マツダが、ミニバン撤退を決断した背景には国内市場のトレンドの変化がある。市場を引っ張ってきたミニバン販売はここ数年、年75万~80万台程度で頭打ちなのに対し、SUVは2016年(1~12月)に約37万5000台と、13年の1.6倍に膨らんだ。SUV人気が高まる中で「多人数乗りもできて、1人でも運転を楽しめる3列タイプを求める声が非常に強かった」と小飼社長。1990年発売の「MPV」でミニバン市場を切り開いたマツダがCX-8で再び新市場創出に挑む。(今井裕治)

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